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綜研の山口です。
厳しい夏もようやく終わりましたね。
うちの職人さんでも軽い熱中症になった方もいましたが、なんとか大事には至らずよかったです。
これからは過ごしやすい陽気になるので現場作業に携わる我々には本当にホッとしたと言うかありがたい事です!
さて、今回は「目地」についてレポートです。
タイル張りの作業工程においてあまり目立たないですが、とてつもなく重要な「目地詰め」という工程があります。
このタイルとタイルの間の部分が「目地」です。
隙間をしっかりと埋めないと雨水がそこから染み込んでタイル裏面に廻り、躯体を傷めたり、最悪の場合は雨漏りにも繋がるおそれがあります。
ですので、詰め終わった後も、目地に穴がないか足場をバラす前に点検をこまめに行い、穴があればしっかりと充填します。
この「目地」は一見地味な作業に見えますが、熟練の目地職人さんのウデ、要するに仕上げ方によりタイルの美観に大きく影響してきます。
「目地専門の職人さん=目地屋さん」と言います。
繁忙期なんかは本当に目地屋さんが手配できず大変です。ウデの良い職人さんはひっぱりだこです。
目地にも色々な種類があるのですが今回は一般的な目地詰めの工程を紹介しましょう。
まず、タイルとタイルの隙間に専用の既調合セメントを専用のゴム鏝(ヘラ)を使い、丁寧に詰めていきます。
手首のスナップを効かせて、ガンガン詰めます。
相当な熟練した技術がないと全然進みません。早い職人さんはめっちゃくちゃ早いです。
(腱鞘炎になってしまう事もあるようです。)
ある程度詰めたら、水とスポンジを使ってタイル表面をキレイに拭き取ります。
この際、タイルより引っ込んだり出っ張ったりしないように平滑に仕上げます。
ここは熟練の技ですね!
そして、これが仕上がりです。
あれ?汚くない?
いやいや、違います。
次は「タイルクリーニング」という工程で酸を使い完璧にキレイに仕上げるのです。
それはまた次回に。
こんな具合に、タイル張りと言っても、タイル職人、目地職人、タイル洗浄職人、としっかり分業されているのです。
それぞれが専門的に、日々工夫を重ねてやっているからこそ熟練の技術があるって事ですね。
本当に職人さんには頭が下がります。
うちは本当に良い職人さんに恵まれて幸せです。これからも良い職人さんが働きやすい環境を作っていくために頑張ります!!